【クリーム製作奮闘記 vol.6】〜試作のこと〜
クリームの試作は、現在5回目にさしかかりました。
やはり、スムーズに一筋縄には、なかなかいかないものです…。
化粧品を作るにあたって、まずこちら側から担当開発者に、どのようなものにしたいかの要望を出し、それに沿って試作品を作ってくれます。
それが1回で終われば早いのですが、なかなかそういう訳にもいきません。
なぜなら、
「ちゃんと効果が発揮できる成分の配合であるか」「どのような成分を使うか」「つけ心地はどうか」「香りはどうか」などといった項目が、全て満足のいくものでなければ納得ならないからです。
そうしていくと、試作回数がどんどん増えていってしまうのです。。。
ちなみに、前作のクレンジングオイルは、試作14回目で出来上がったものなのですが、実は成分はほとんど変えていません。
しかし、その配合の仕方によって、効果やテクスチャーがまったく変わってしまうのですから不思議です。
化粧品作りに携わりはじめて感じたことがあるのですが、化粧品の研究者は、まるで「作曲家」みたいだなと思います。
(音楽のことは疎いのですが)限られた音符の中から、今まで作曲家たちは数えきれない音楽を作り出してきました。
化粧品開発もまた同様、たとえ同じ成分を使ったとしても、その配合の仕方で同じ化粧品とはならないのです。
ちょっといやらしい言い方をしてしまうと「利益を優先するか」「効果を優先するか」の配合で、まったく違った化粧品に仕上がってもしまうのです。
だから、時間がちょっとかかってしまっても、沢山試作を作させてしまい苦労をさせてしまっても、最終的にはお客様にも研究者の方にも、「良いものが出来たね」と満足してもらえるものを作りたいと思います。
2021年 7月 24日 | カテゴリー:ブログ