今まで使っていたはずなのに…、なぜかヒリつく化粧品
春先の肌は、冬から夏肌へと切り替えを始める時期。
そんな不安定な時に、さらに厄介なのが、そう「花粉」
特に花粉症をお持ちの方は、春は鼻、目や肌のかゆみといったトラブルを抱える季節なのではないでしょうか。
そんな時期は、今まで使っていた化粧品もヒリつくなんてことも起こりがち。
では、なぜそのようなことが起こってしまうのでしょうか?
【その時、肌はどうなってしまっているのか】
まず、考えられる要因の一つは「セラミド不足」です。
セラミドとは、肌表面にあり、役割的には「保湿」と「防御」
肌表面の潤いを保ちながら、外的刺激から肌を守ってくれています。
しかし、乾燥肌で すでにセラミドが不足していたり、かゆみなどで肌をこすってしまうと、セラミドは失われていきます。
そうすると、肌表面はカサつき、その隙間から花粉(外的刺激物)が肌内部に侵入し、トラブルを引き起こす引き金を作っていくのです。
【免疫の暴走】
そして次に、侵入した外敵から肌内部を守るため活躍するのがご存じ「免疫」です。
しかし、外敵の侵入が多いと、免疫は暴走しはじめ、なりふり構わず攻撃をし始め、あらゆるものに過激に反応をしはじめます。
特にアレルギー反応を起こしやすい体質の方は、たとえセラミド不足でなくとも、ほんの少しの外敵の侵入でさえ過剰に反応を起こしてしまうのです。
【化粧品は肌にとっては刺激物】
そのような状態であれば、今まで大丈夫だった化粧品すら反応をしてしまうのは、なんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。
「化粧品は肌にとっては刺激物」
この言葉は、私自身の考えというより、化粧品開発者(研究者)の見解です。
(確かに、肌にとっては自分で産出していない成分を、化粧品というものを通じて補給されているわけですから、異物ではありますよね)
ですので、化粧品開発者の苦悩とは、「肌に刺激を与えなくするには効果が低い成分が良い。しかしそれでは何の効果ももたらさない化粧品を作ることになる」
(なんか哲学的でカッコいいですね)
【刺激を感じた時のケア法】
ここまでお読み頂いたのに、ケア法のアドバイスがありきたりで、実は少し申し訳ない気分になっているのですが…。
結論から言うと、刺激を感じてしまう化粧品類は「一旦ストップ」です。
免疫が暴走している時には、火に油を注ぐと同じこと。
冷静になるまで少し待つのが一番の得策なのです。
今まで使っていて問題がなかった化粧品であれば、肌が落ち着けばまた使える時が必ずきますし、肌が回復していると分かる目安ともなります。
なので、肌に違和感を感じる場合は無理に使用せず、もし代用品で大丈夫なものがありましたら、そちらに切り替えてみてください。
(終わりに)
もう少し短文で収める予定でしたが、長くなリました…。
最後までご高覧頂きありがとうございました!
また、お肌のことや当店販売化粧品についてのご質問などがありましたら、LINE経由にてメッセージくださいね。
蕪木