【敵?味方?私の脂肪細胞】
最近、「脂肪細胞」について勉強しておりました。
人体の仕組みって本当に神秘的で、すごいですよね!
ということで今回は、その「脂肪細胞」をテーマにお話したいと思います。
「脂肪細胞」というと、あまり良いイメージを持たないかも知れませんが、実は生物には必要不可欠なもの。
多分、ないと死にます。
これを別の言い方に換えれば「エネルギーの貯蓄袋」
食べ物から得た栄養素を備蓄し、生命を維持します。
と、ここまでは「あ~、なるほど。なんか分かるかも」と思われるかもしれません。
そして、ここからが本題、「脂肪細胞の凄さと怖さ」の話となります。
まず、凄いところ。
沢山のエネルギーを取り込んだ細胞は、ある「メッセージ物質」を放ちます。
それは「もうエネルギーは十分だよ!」と脳に伝達を送ります。
これにより人は満腹感を感じ「もう食べれない!」と制御ができるのです。
そして、怖いところ。
エネルギーの取りすぎ、つまり肥満体の方は要注意です!
常にパンパンになり過ぎている脂肪細胞の周りには、「脂質のカス」がただよっています。
それを先ほどとはまた別のメッセージ物質が、脂肪細胞の中から飛び出し、「敵なのか?!」と勘違いし、戦闘モードに入ります。
敵を探しもとめた結果、今後は血管の中に入り込み、コレステロールを食い散らかします。
ますます暴走が止まらなくなったそのメッセージ細胞は、破裂し自爆。
そうすると、その破片が血管をギズつけ、中にあった有毒ガスが蔓延。
それにより、心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病・腎臓病を引き起こしてしまうのです。
これが、メタボリックシンドロームのメカニズムです。
怖っ!
そうならないように、健康維持のため運動しないと!
と思いますよね?
最後に少しだけ「筋肉」の話をして終わります。
運動中の筋肉にも、あるメッセージ物質が分泌されます。
それは「戦うのはもうやめて!」というメッセージ。
脂肪細胞の暴走を抑えてくれるのです。
いかがでしたでしょうか?
私自身はこの「メッセージ物質」に、身体の神秘性を感じてしまうのでした。
2022年 3月 11日 | カテゴリー:ブログ